NPO法人 鬼首山学校協議会

yamagakkou.exblog.jp

NPO法人 鬼首山学校協議会事務局です! 大崎市鳴子温泉の鬼首(おにこうべ)地域で行われるイベントや交流会、観光案内など、鬼首のいろいろな情報を紹介しています!

小正月行事を再現です!

『小正月』とは簡単に言うと、正月15日に行う、おもに豊作祈願に関連した行事のようです。
本来は旧暦に行うようですが、現在は新暦に小豆粥を食べたり、餅で繭玉を作って飾ったりするなど、各地域でも特色ある行事が行われているようです。
鬼首でも雪中田植えや鳥追いなどの農業に関係した行事が行われていたことが伝わっていますが、口伝えに耳にするのみで、ほとんど慣行されていない現状です。
今回、鬼首の中の軍沢(いくさざわ)・寒湯(ぬるゆ)・岩入(がにゅう)、3地域のフィールド調査・研究をしている宮城大学プロデュースのもと、小正月の再現イベントが行われました。
2月23日、旧暦正月15日の前日にあたるこの日、寒湯センターにて、吹雪にも負けず小正月プログラムが決行されました!
a0138198_13101895.jpg
段取りを確認している間も、地区のお母さん方は餅やご馳走の準備に大忙し! 本当にお疲れ様ですm(_ _)m
a0138198_13102276.jpg
まずは、豊作祈願の雪中田植えですが、宮城大学の学生さんが早乙女の姿に変身中です^^
a0138198_13102430.jpg
外には大人でも4~5人は入れそうな立派なカマクラも掘ってあり、これだけの大きさにするには相当の苦労があったろうと推察され、感嘆に尽きます。
a0138198_1345164.jpg
踏み固められていない雪上を歩くのに必要不可欠な冬の道具、「かんじき」を履きますが、紐がたくさんついていて、素人には何をどうすればいいのか皆目見当もつかず。
「こうしてこうしてこう履ぐんだ」とプロはいとも簡単にかつ素早く装着していきますが、なかなか難しいようでした^^;
a0138198_13102660.jpg
そうして春まで雪の下で眠っている田んぼの上で、稲わらと豆がらを束ねたものを、植えていきます。田畑に豊かな実りを授かるように、祈りをこめながら。
a0138198_13102889.jpg
その後、お参りをする神社で雪灯籠の準備をして、一旦センターへ戻り、次は「あわぼ」作りです!
a0138198_13103119.jpg
これは校長も、祖母から小正月のことを聞いていた私も初めて耳にする言葉で、実物を見るまでそれが何かも想像できませんでした。
「あわぼ」とは「粟穂」と書くようで、切った栗の木に餅をつけて飾るのだそうです。繭玉とも似ていますが、あわぼは一枝に一つの餅を長く形作って貼りつけます。なるべく枝がしなるように(穂が垂れ下がっているように)すると、豊作になるそうです。
oΟ(栗の枝もなんでもいいというわけでなく、枝の本数が決まっているとか形が決まっているとかなんだかそんなことを漏れ聞いた気がするのですが、うろ覚えなのでここは信用しないでくださいネ^^;)
a0138198_1310338.jpg
できたあわぼを床の間に祀り、みんなでご祈祷します。
a0138198_13104192.jpg
そうして再び寒風吹く外へ出まして、八阪神社、大森馬櫪神社へ参詣に向かいました。
a0138198_13104518.jpg
八阪神社の御祭神の一柱、イナダヒメのお着物を新しいものに変え、綺麗になった神様を祭壇にお戻ししてご祈祷しました。
イナダヒメはヤマタノオロチに食べられそうになったところをスサノオに助けられたお姫様で、日本神話でいうところのクシナダヒメのことかなと思われます。「イナダ」は「稲田」で、やはり農耕の神様のようです。
次に、大森馬櫪神社(地元では観音神社とも呼ばれ、馬産地であった鬼首で馬を祀る神社です)へお参りするころには辺りも薄暗くなってきて、手製の雪灯籠に火が灯ると、なんだかとても神秘的な雰囲気に。。。
a0138198_13104874.jpg
古来行われてきた祭りや行事は、自然に対する畏れや敬いの気持ちから派生したものなのでしょうが、環境の変化や時代の変遷とともにそれらは失われつつあるものかもしれません。しかし自分たちの先代、そのまた先代、さらに先代と、連綿と続いてきたものが途切れてしまうのは、さみしい気がします。
残して、次代へつなぐという努力は大変な仕事かもしれませんが、過去の人たちが培ってきたことを風化させない、忘れない気持ちが、歴史を紡ぐということになるのではないだろうかと、ぼんやり思うしだいであります。
[PR]
by yamagakkou | 2013-02-26 11:59 | 鬼首